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こんにちわ あこです。
具体的なネタバレは避けています。
今回のオススメ本はインストール/綿谷りさ(著)です。
当時17歳の女子高生がこの作品で、文藝賞受賞しデビュー。思春期ならではの葛藤を、ストレートに表現されており、学生時代の気持ちがよみがえり、むず痒い気持ちになる作品でした。
もくじ
- あらすじ
- おすすめポイント
- おすすめの人
- 感想
あらすじ
女子高生と小学生が風俗チャットでひともうけ。押入れのコンピューターから覗いたオトナの世界とは?! 史上最年少芥川賞受賞作家のデビュー作/第三十八回文藝賞受賞作。女子高生と小学生が風俗チャットでひともうけ。押入れのコンピューターから覗いたオトナの世界とは?! 史上最年少芥川賞受賞作家のデビュー作/第三十八回文藝賞受賞作。
おすすめポイント
自称変わり者の寝言。
この作品を読むたびに、この冒頭文になぜかひかれてしまう。自称とつくところが朝子の葛藤と希望を表現していており、甘酸っぱい気持ちになる。また、この言葉の意味を説明するかのように物語が進んでいく。
あさましく緊張しながら奇抜な行動をやらかす。こんなふうに地べたに横たわるのが私の表現できる精一杯の個性なのだ。
恥ずかしいと分かっていてこの奇抜な行動をやらかす。精一杯の個性なのだ。本当にこのまま皆と同じでいいのか、もっと特別な何かがあるのでは、と未来への不安と自分への劣等感を感じながら過ごす。そんな不安定で曖昧な気持ちを文章から感じた。時代は違くても、誰もが思春期に少し恥ずかしくなるような似たような経験をもっているはず。
高校生がこんなに母の心境を描けるのだろうか。今大人になったからこそ母の思いや葛藤は、とてもよくわかる。しかし当時の高校生が母の心の不安定な部分を、しっかりと表現していることにとても驚いた。まさに天才
おすすめしたい人
⚫︎未来に不安を抱く若者に
➡︎朝子と共感でき、もやもやした気持ちが少しでも軽くなるはず。
⚫︎思春期のお子様がいる方たちに
➡︎昔を思い出して子どもを信じようと思える。私自身そう感じた。
⚫︎小説をあまり読んだ事のない方
➡︎とにかく読みやすい。難しい言葉もなく、物語の中に入りやすい。
逆に読書に慣れている方は、物足りないかも。
感想
まず初めに、この本は私が小説を読むようになるキッカケを作ってくれた思い入れの深い本です。小説にあまり触れてこなかった私がぐんぐん引き込まれて読んでしまった作品。そして共感と憧れを持って読了したのを覚えています。大人になってから再読したら全くちがった気持ちになりました。あのころの不安定な気持ちを思い出し恥ずかしいような懐かしいような気持ちになりました。また、母も娘との距離に悩んでいる様に共感しかなかった。